深夜ラジオを聴きながら

「学生」と「ラジオ」というのは切っても切れない関係だと思うのだけれど、ボクくらいの世代は丁度、いわゆる無線ラジオではなくて、インターネットラジオを聴いて学生世代を過ごしてきた初めての世代に当たると思う。一昔前の世代だと、オールナイトニッポンを聴きつつ受験勉強に精を出していたと思われるところ、ボクが高校生の頃は「ねとらじ」みたいなインターフェースを利用して、フリーターだとか暇な大学生が流すラジオを聴いていたものだ。素人の放送なのでクオリティという面から言えばお察しなのだが、何故か当時の自分は好き好んでネットラジオを聴いていた気がする。当時のネット界隈は現在のように多様なコンテンツを有している訳では無かったので、他にやることもそんなに無かったからなのかも知れない。まあ現在でいうニコ生とかツイキャスに嵌る学生と大体同じようなモノだとは思うのだけれど、当時はそういうリアルタイムの生放送のコンテンツは無かったので。と、書いていて思ったのだが、当時既にピアキャスは存在していたはずなのにかかわらず、高校時代のボクはついにピアキャスを利用することは無かった。というか、今まで一度も利用したことはなく。当時はニコニコのゲーム実況も結構見ていたので、そっち経由でピアキャスの名前を聴くことはそこそこあったのだが(永井先生とか)、環境を整えるのが面倒だったとか、何となく客層がヤバそうとか、そういう理由であまり足を延ばそうと思うことのなかった界隈だった。まあ冷静に考えてみると、高校生のクソガキが利用するようなサービスではなかったと思う。

さて、今は「くりぃむしちゅーのANN」を聴きながらブログを聴いている訳だが。
友人に勧められて少しずつ聴いているのだけれど、上田のキレキレなツッコミが面白く、そこそこ楽しんで聞いている。2006年~2008年頃のラジオなので、リアルタイムで聴いていてもおかしくない時期にやっていた番組であり、事実ボクの友人はリアルタイムで聴いていたとのこと。
そう考えると、まさしくボクらの世代は昔ながらの無線ラジオと新興勢力であるネットラジオが両方存在している時代だったのかなあ、と何となく思った。
で、2015年現在はというと、ニコ生やツイキャスといった生放送が興隆する一方、ラジオという文化は廃れていってるのかなあ、と思う。ねとらじは完全に死んだし。いや、元々メインカルチャーではない以上、廃れるという表現は正しくないのかもしれないけれど、中学生や高校生がラジオを聴く機会はもしかしたら減っているのかもしれない。