マックスベットには及ばない

 

「積み重ねられない」最近の日々が何より怖い。

怖いというか、焦っている、といったほうが適切かもしれない。

何も生み出さず、学ばず、閃かない日々が続くことに漠然とした寂寥感みたいなものを感じていて、そのくせ週末には何も生み出さず、学ばず、閃かない時間を送っている訳で、そんな自分の理想と現実のギャップにオロオロしているうちに、日々は無常にも流しそうめんのように流れていくのだ。

 

 

 

最近はそんなことを考えながら仕事の書類をひとつひとつこなしている。

 

書類仕事が積み重ねるものは、ストレスと徒労感だけ。

アイツらは単体では雑魚なのだが、文字通り「束になって」かかってくるので、けっして侮ってはいけない。

 

 

 

4月から新卒の社会人として働き始めて、自分自身成長を感じた点はたくさんある。

電話一本とるのにえもいわれぬ恐怖感を感じていた自分はもうここにはいないし、タイピングは確実に速さを増したし、最近は自分より年上の人とのうまい距離の取り方も分かってきたつもり。

 

でも逆に言ってしまえば、そんな小手先の技術ばかりなのだ、自分が実感する成長は。

そういう訳で、たしかにここ半年間の自分は、仕事を通じていろいろと「積み重ねて」来たのだけれど、今後も成長を積み重ねられる自信がどうにも無くて、最近は以前にも増して、仕事に対するモチベーションを見つけられずに途方に暮れている。

 

 

自分がとても贅沢な悩みをしていることは重々承知しているのだ。

 

現代に生きるたいていの若者は、将来を考える余裕もなく日々小金を稼いで暮らしていて、彼らのなかには「未来」どころか「明日」すらも保障されない日々を送っている人もいるのだろう。

だれもが「今」を底上げするのに必死で、現状から少しでも浮き上がろうともがいて、けれども浮き上がる確かな方法を知ることすらも出来ずに、唯一残された「若さ」という武器をすり減らして生きている、そんな平成初期に日本に生まれた自分たち。

 

そんななかで自分は現状を省みることすらせずに「積み重ねる」なんて呆けたことを言っているのだから、人生に対する危機感が圧倒的に足りていないのは確定的に明らかなのだが、そうはいっても実際、悩んでいるのだから仕方がない。

 

 

 

と、最近はこんなかんじの悩みが常に頭のどこかでぐるんぐるんしているといった状態。

 

 

 

 

 

こんなときは現実を忘れて、創作活動に耽るにかぎる。

 

書き続ければ勝ちなのだ。

書き続けている限り、今日は昨日より素晴らしい。