ある日、爆弾がおちてきて

というラノベを読もう読もうと思いつつ、けれども10年前のラノベであるのに加えて売れ筋じゃない作品、ということなのだろうか、どこの本屋にもなかなか置いておらず、読む機会を逸していた次第なのだが、最近になってようやく「あれ、アマゾンで買えばいいんじゃね」という至極明快な名解にたどりつき、その日のその日のうちにアマゾンで購入手続きを済ませたところ、昨日になってボクの手元までたどり着いた。
早速、ぺらりと読了してみたわけだが、実はオムニバス形式の作品だったので若干意表を突かれた。表題の「ある日爆弾がおちてきて」は40ページくらいの短編で、その他にも6つの短編が収録されていた。

内容としては、風采の上がらない2浪予備校生の元に、ある日突然、高校時代の好きな人に似た「自称・爆弾」がおちてくるという、いわゆる一昔前のラノベ的設定(いやまあ、個人的にはそういう「一昔前の」ラノベが好物な訳だが)。日常のなかの非日常を爽やかなタッチで描写しているという点においては「イリヤの空、UFOの夏」に似ていると思ったし、あるいは「放課後のロケッティア」のようななんとなくノスタルジックな雰囲気がある。個人的にはかなり大好きな雰囲気の作品だったので、わざわざアマゾンで頼んで良かったと思っている。

社会人になって一年が経過し、社会人としての生活に慣れた関係で昨年よりは本を読む時間も取れそうなので、どんどん本を読んでいきたいと思う。今年の目標はメフィスト賞作家の開拓。