空想に浸るのは楽しい
楽しいし、コスパもいい。
本を一冊買えば上質な空想に入り浸れるし、何なら買う必要もない。
図書館に行けば、あるいはネット上で適当な作品でも漁ってみれば、簡単に空想に入り浸ることが出来る。
創作物は現実から生み出されたものなので、ヒエラルキー的には下層に位置するけれど、現実の都合のいい部分だけをトリミングしているものなので、ある意味では現実よりも上だと思っている。
なにより、空想は現実よりも自由で平等な世界だ。
空想に浸るのは、やっぱり楽しい。
けれど、副作用がある。
空想に耽った後、現実世界に戻るのは、とても辛い。
辛いというか、かったるいというか……
例えるなら、真冬の朝に布団から無理やり引きずりだされるような、そんな感覚。
ボクは朝が超超超弱い人間なので、毎朝「布団にはかてなかったよ……」ってなるんだけど、上質な空想に入り浸った次の日なんかには「空想にはかてなかったよ……」ってなってる。現実に戻るのが怖い。
だから最近は、日曜日には小説を読まないことにしている。
何故なら、空想に浸ったままの状態で月曜日を迎えるのは、それはとても辛いからだ。
逆に絶対本を読もう!と自分で思っているのが金曜日の夜だ。
土日は基本的に現実世界に戻らなくていいので、気兼ねなく空想の世界に浸れる。
今日はまだ水曜日だから、今週ももう暫くはこっちの世界で頑張らないとね