社会人はデスマ地獄の悪夢を見るか?

社会人になって5か月が経過したところです。

 

社会というのは予想以上に個人の時間を拘束するもので、あれだけ好きだった読書すらも今年度は満足に出来ていない現状。

とはいえ、社畜社会人になりたての4月と比べれば隙間時間を上手く活用して読書に励めるようになってきたのかなあ、と。

 

 

 

 

8月に読んだ本は、ときどの「東大卒プロゲーマー」、ネットでも好評なハウツー本である「知的複眼思考法」、哲学系では「生の短さについて」「方法序説」「ボクとツンデレハイデガー」、小説は「銀河英雄伝説1,2、3」「アルジャーノンに花束を」……まあこんなところかな。一か月にこれくらいしか読んでいない訳だから、読書家であるとは公言できなくなりつつある今日この頃。本は数を読めばいい訳ではない、ということは重々承知してはいるんだけれど、人生には限りがあるのだから、本を通じてより多くの知識や感動と出会いたいのであれば、本を消化するスピードもそれなりに重要だと思うのです。

 

ときどの「東大卒プロゲーマー」は、ときどの人生遍歴を通じて彼の思考論理に追及していく流れの本。現在の日本はなんだかんだ言っても学歴社会だから、いや、別に学歴社会にネガティブなスタンスという訳ではないのだけれど、ある意味ではその頂点に君臨する「東大」の肩書を捨ててプロゲーマーになるというときどの選択はとても勇気がいる行為だと思う。

人間、一度得たモノを捨てるのはとても大変だ。彼の場合は「東大卒」という世間的にはとても魅力的な肩書きを恐らくはひとかたならぬ努力で一旦は手中にしておきながら、「プロゲーマー」という、今までの自分の努力があまり報われない職業についた訳だから、それはとても大胆な決断だと思うのだ。

ボク自身はそのような大胆な決断が出来ず、「生きるためだから」と自分自身をだましながら、毎日やりたくもない仕事をこなし、時間と金銭を交換しているだけのちっぽけな人間であるから、ときどの自由な生き方が尚更輝かしく見えるのだ。

 

 

 

「生の短さについて」はまさに人生の短さについて書かれた古典。人生はあまりに短いのに、無駄に過ごしている人間があまりにも多すぎるという内容。働きたくなくなるので社会人や就活中の学生にはオススメしないです

 

 

 

「ボクとツンデレハイデガーデカルトボクっ娘という素晴らしい発想の哲学入門小説。「ボク思う、ゆえにボクあり」……うん、かわいい。

哲学に興味はあるけれど、何から読めば分からないという人にはオススメの一冊です。これを読んでから、気に入った考え方の哲学者の著書を読んでみるといいのではないでしょうか。

ちなみにボクはニーチェが好きです。

 

 

 

アルジャーノンに花束を

読書家を語っておきながらこんな有名どころをいままで読んでいなかった自分はやはり読書家を語ってはいけない気がする。

正直個人的には文章自体にはあまり魅力を感じなかったし、ストーリー全体としては冗長に過ぎるという印象。

それでも、ボクはこの作品はやはり名作だと思う。この本はプロットの発想がずば抜けて素晴らしい。白痴が天才になって、また白痴になる話。切なくて、哲学的で、とても考えさせられる小説だった。

 

 

 

 

久々の更新はこんなところで。

書き足りないことが沢山あるので、また近いうち更新する予定。